最寄駅の近くに、コンビニができました。セブンイレブン。
開店初日、ものすごい行列ができました!店員さんがハツカネズミのようにくるくると動き回って働いています。
そんなに田舎でもない我が街。駅前は賑やか、人通りも多い。
もちろん、コンビニはたくさんあります。駅のまわりに、ファミマ、ローソン、セブンイレブンも何店舗か、もちろんあります。
あるんですけど、決して珍しいわけじゃないんですけど、でも、行列ができました。
コンビニに限ったことではないんです。何かしら新しい店がオープンした!と聞きつけると、そぞろ人が集まってきます。
そして、ちょっとオープン記念セールとか記念品配布なんて文字が見えようものなら、並びます並びます。
並んじゃうんです。
最寄駅周辺では、なぜか、ここ数年、店の閉店が相次いでいます。
店、というのは要するに、日用品や食料品、雑貨などを買うことができる場所や、気軽に立ち寄れる飲食店などのことを指します。
街が賑やかなのは確かなのです。決してシャッター商店街ではない。お店はたくさん営業しています。
パチンコ店、居酒屋、ネットカフェ、携帯ショップ、ネイルサロン……。なぜか、駅前の限られたエリアにひしめき合っています。
確かに、若い人たちが遊ぶには楽しい街なのかもしれません。パチンコ屋さんの前には大勢の人が列をなしていて、街には活気があります。
でも、さすがに、何年か前に、ケンタッキーフライドチキンが閉店になったときは、この街はこのままでいいんだろうか……と真剣に考えました。
駅のまわりには、ドラッグストアやコンビニはありますが、スーパーや雑貨店はありません。
枕カバーが欲しいなぁ、と思ったとき、こんなに人が大勢いてたくさんビルが立ち並んでいるのに、売ってないんです。
あっ、駅チカの高級デパートにならあります。でも、想定予算の十倍以上します。こんな枕カバー買ったら、何日かゴハンを我慢しなければなりません。
日用品はみんな、土日に車に載って、ちょっと離れたところにあるホームセンターや大型スーパーに買いに行きます。
そんなこんなで、駅周辺に住んでいる人たちはみんな、新しいお店(パチンコ店さんやネカフェさんではない)がオープンするとわかると、そわそわするんです。
シャッターの閉まっていたテナントビルに工事業者さんが入ると、ちらちら覗いたり、用もないのに何度も前を通りかかったりしてチェックに余念がありません。
そして徐々に全貌が明らかになり、知ってる看板がかかったりすると、街の人たちの目が輝きます。
コンビニの新規オープンとなると、たいてい、数日間、おにぎりやパンが値引きになるし、駐車場で野菜の直売とか、ワッフルの屋台が来りとかするので嬉しい!
ちなみに今回オープンしたコンビニでは、駐車場で野菜の直売がありました。大根やキャベツがすごく安い!
近所のマダムたちが、コンビニそっちのけで駐車場に列を作ります。運よく野菜を手に入れることができたマダムたちは、ついでと言っちゃなんですが、明るい照明に照らされた店内にも足を運びます。ドーナツ5個入り袋が400円ですって?なんて言いながら次々かごに入れていきます。
新しくお店がオープンするって、とっても嬉しいです。
かくいう私も、キャベツとホウレンソウと、サンドウィッチを30円引きで購入。ホクホクです。
街は、夜になるとガラッと表情を変えます。少し怖い街になります。
でも、みんながニューオープンのコンビニに列を作るこの街が、私はやっぱり好きかなぁ。