一般的に車の下取りに関しては、正規ディーラーと比べると車の買い取り専門店の方が高く査定をしてくれると言いますが、実際にはディーラーでの下取りには本当に何もメリットがないのかと言うと実際にはそうでもありません。
確かに廃車寸前のような車であったり、新車を購入するわけではないというのであれば素直に買い取り専門店へ足を運ぶべきですが、これから同じ店で新車を購入するというのであれば、ディーラーなりのメリットというのも期待できます。
新車を購入する時に、人気車の場合には値引き幅が決められている事が殆どで、どこのディーラーで値引き交渉をしてもさほどの差は望めないというのが本音です。
特に年間でも人気車種上位にランクされるような車種であれば、当然のように値引き額はかなり少なく設定されています。
そこで利用価値のある手段が下取りになります。
これは絶対的なものではありませんし、できればディーラーの担当営業の中でも比較的力を持っている営業が担当の時に有利になりますが、値引きができない部分を下取りの査定で交渉をする手段が選択できます。
人気車種の場合には値引き幅が決まっているだけでなく、営業にとってはどれだけ売れるかが勝負になる車種にもなっていることも少なくありません。
ですから、違う車種を検討しに行っても、その車種が系統が似ていれば大抵は薦めてきます。
つまり何とか売りたいという気持ちはあるので、こちら側としては下取りの査定で少しでも高く買い取ってくれれば、購入を検討したいという気持ちを伝えていく事で思ったよりも高い金額での下取りに成功するかもしれません。
他の面でのメリットと言えば、これから将来的にも何度かの車を乗りかえる時に同じメーカーで同じディーラーを検討しているのであれば、営業所に対しての信頼というのも築けます。
この信頼というのは一見たいした事はないと思われる方も多いとは思います。
車というのは数年に1度しか買わないものですが、定期的なメンテナンスや人によっては、タイヤの夏と冬の交換などにも利用している場合もあります。
やはり、様々なサービスを利用する事でディーラー側としてもそれなりのサービスをしてくれる事になりますので、長い目で見てお互いに利のある付き合い方というのが実現できる事になります。
目先や金銭的な事を考えれば、買取専門店で車を買い取ってもらうのが最も高値になるとは思いますが、ディーラーの下取りも使い方によっては、先々のメリットにもつながる可能性があるので状況によっては悪くはない判断になります。